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「ティニア(願いの泉)の力を使う?」
「そうさ」
「ディオン…ティニアを使うって簡単にいうけど…」
エクセルが半眼になって問う。
「この泉の力は強力すぎて、人に使うには制限されてるの。
分かってる?」
「エクセル、それくらいディオンだって分かってるよ。ね?」
アモが相変わらずのクールな顔で言います。
「うーん」
少し腕組し、考えるディオン。

「要はさ、ティニアを入れる俺達で言うところの鳥の瓶…小瓶が必要なんだけど。
それさえあればいい話だし」
「それを持ってるのはユナ様だよ?
もらえるわけないじゃない」

ユナ様というのは、天人達でさえ姿を観ることはめったにありません。
それでも天人達をまとめ上げている存在なのです。

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「それが、ここにあるんだなー」
『あっ!』
エクセルとアモが同時に発しました。

ディオンが小瓶を懐から取り出したのです。

「えーー!?なんで持ってるの!?」
「それが俺の凄いところ」
「そんなの説明にならないよ!」
2人とも凄く不思議で、納得がいかないようです。
ディオンは続けます。

「これ、こないだユナ様の相手を…ユナ様としゃべった時に
1つもらったんだ」
「ええー!?」
「ぼーっとしてると思ってたのに、ユナ様とおしゃべりしただなんて…。
ホントに抜け目ないんだからー!」
しかも私を連れて行ってくれないなんて…。
と、エクセルはちょっとヤキモチ。

「まあ、そういうことで」
からかうように笑い、ディオンは小瓶に
願いの泉の水をすくいました。

小瓶の中で、きらきらと虹色に水は輝きを放っています。

「あとは、マキにこの小瓶を渡せれば…」
「難題だね。僕達は人に姿を見せることは出来ないし…」
「私がマキちゃんのところへ運ぶ?」
「それがいいな。でもちゃんと使い方を教えてあげないとな」

3人は考えます。
マキのコト、帰らぬ夫と、家族を想うエルのコト。

そして実行することにしました。

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