「それで、兄さんの様子はどうなんだ?」
ディオンは問う。
アモは少しうつむいて答えた。
「うん、いつもは兄さんから頻繁に連絡をくれるんだけど。近々東の雲の均衡が崩れるかもしれない…って連絡を最後に」
「そうなんだ…。でもそれだけじゃ、アモのお兄さんがファーレル様の地位を狙ってるとはいえなくない?」
「そのあと、しばらく東の雲をみてたんだ。あそこの地上には、大国があるよね」
「軍事国家の1つトートリオか…」
「うん…」

王都から、東の地には大小の軍事国家が存在していた。
とりわけ、トートリオはかつて力を誇り、名主トートリオンが納めている。
トートリオンもまた、カルテアの君に忠誠を誓った1人であった。

「ねえ、まずは情報を集めましょうよ!」
「エクセル、良いことを言う」
「でしょ?それには、リュリがよく知ってると思うわ!」
「リュリ?ああ、エクセルの友達の?」
アモは言います。
「お前、友達に会いたいだけなんじゃないか?…でも、それは良い考えかもな」
「でしょ!早速会いに行きましょ!」
「お、おい!エクセル!」
エクセルはディオンとアモを引き連れてひとっとびしました。

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「リュリ久しぶり~!」
「エクセル~!」
2人の妖精が、和気あいあいとはしゃいでいます。
リュリは髪を2つお団子にし、パンツスタイルをしています。
「リュリ変わった?」
「え~変わんな~い!」
その様子をじとっとみつめるディオン。
それに気づいたエクセルは慌てて本題に入ろうとしました。

「リュリ、最近この東の雲で何か変わったことはない?特にトートリオ周辺で」
「そうね~」
リュリは
「何かあるんなら教えて欲しい」
「ん~」
「どうなんだ?」
「あっ!」
「何かあるのか?」
「いけない、私用事があるんだわ!またねエクセル!」
「り、リュリ?」
「じゃあね~!」
リュリは一目散に去っていきます。
「怪しいな…」
「わ、悪い子じゃないのよ?」
「僕たちだけで、様子を探るしかなさそうだね…」
「アモ…よし、行こう」
ディオンとアモはトートリオの方へと進んで行きます。その時、エクセルに妖精の粉がリュリが来た方から伝ってくるのに気づきます。
「待って!2人とも!」
「どうした?」
「妖精の粉が…!リュリに何かあったのかもしれない…!」
「何?」
「ディオン、アモ、お願い」
「全く、手間がかかるな…」
そう言いつつも、ディオン達はリュリの去った方向へ行くことにしました。

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