城に残っていたアモとエクセル、リュリはこれからどうするか話をします。

「トートリオを見つけないと!」
「きっと近くに操っている天人がいるはず…」
「本当に探すの?」
「何言ってるの!リュリ!」
リュリはなにか言いよどんでいるようでしたが、言葉にしません。

「まずは王の間へ行ってみよう」
「ええ。その天人、私達のことに気づいているかもしれない…急ぎましょ!」

3人はスッと宙に浮いてそのまま向かいました。

途中で兵士達が立っていましたが、兵士達には3人の姿は見えません。

「ここだ」
「どう?天人はいる?」
「いないみたいね」

王の間を見渡しても、兵士がいるだけでトートリオと天人はいません。

「どうしよう、この城を探し回ってる時間はないわ」
「危険な賭けだけど、僕が天人の気配を探ってみる」
「向こうが上手だったら?」
「それでもやるしかない」
「……」

リュリはアモとエクセルが必死なのを見て、ようやく決断したようです。

「王の寝室へ行くといいよ」
「リュリ?」
「そこにトートリオと天人の、ラリーアレスがいるわ」
「ラリーアレス!?」
「彼は東の雲の守護ファーレルの側近よ!それに…リュリ、どうして」
「私は、ラリーアレスに助けられたことがあるから…」
「だからって」

エクセルは親友の告白に、戸惑いを隠せない。
ですが、今は急ぐしかありません。

「話はあとだよ!行こう、エクセル。リュリ」
「わ、私も…?」
「うん、もちろんだよ」
(きっとデュオンならそうするはず…)

「アモ…よし!行きましょう!」

3人は王の寝室へと向かいました。

近づくに連れ、アモは息苦しさを覚えます。
重圧。
自分より遥かに歳を重ね、力を持った存在がそこにはいる。

そう感じ、心は怯みそうになりましたが、進んでいく力に衰えはありません。
目指すもの、信じる友がそう望んでいると知っている。
それがアモの力になりました。

_________

「王。トートリオ、気分はどうだ?」
「……」

王、トートリオは目を瞑っていてその問いには答えない。

ラリーアレスはなおも問い続ける。

「王。トートリオ、その手にもうすぐ力が手に入る。トートリオ…」
「……私は」

スポンサーリンク

「トートリオ」
「私は、かつてない力を手に入れる。そのためにカルテアの君を…」
「トートリオ、迷いは必要ない。抗う力など必要ないのだ」

王はそれ以上言葉を発しませんでした。

その様子をそっと側まで来ていたアモ達は見てました。

(アモ…どうしよう…本当にラリーアレスだ)
(僕がなんとかする…!)
(なんとかって…!)
(まって!)
(リュリ!)

リュリは2人に向き直りました。

(ここは私がラリーアレスを誘導する…!2人はここで見ていて)
(リュリ!)
(大丈夫…ラリーアレスを誘導したら、その隙に王を正気に戻して…!)

そう言ってリュリはラリーアレスの前へとでます。

ラリーアレスは傍へ来たリュリに声をかけました。

「リュリか…どうした?」
「ラリーアレス様、城の外で不審なものを見ました。
ラリーアレス様の計画の邪魔になるのでは無いかと…」

「そうか、ご苦労だった。話はそれだけか…?」
「いえ、今すぐに…」
「私に命令するというか……リュリよ」
「はい」
「その輩達を城へ引き入れてどうするつもりだ?」
「!」
「私の眼をごまかせると思ったのか…」

ラリーアレスはアモ達に気づいていました。
ラリーアレスはリュリの方へと顔を向けます。

「リュリ…可愛い花よ。それもこれまで」
「待て!」

アモは急いで飛び出してきました。
エクセルも続きます。

「ラリーアレス!今すぐに王の眼を覚まし、兵士たちを止めろ!」
「ふ」

ラリーアレスは静かに笑った。

「何か…思い違いをしているようだ」
「なんだって!?」
「私は彼らの願いをそっと後押ししただけ。王は望んでいるのだ」
「そんなはず無いわ!」
今度はエクセルが問い詰めます。

「この星の人々は争いなんて望んでいない!王だって…!」

その時、王が眼を開けました。

そしてゆっくりと立ち上がります。
「私は…カルテアの君を、亡き者にする」

「王…」

アモ達はその言葉に立ち尽くすしかありませんでした。

スポンサーリンク